十数年前、某新聞紙上で「子供から『なぜ人を殺してはいけないのか』と尋ねられた時にあなたはどう答えますか?」というアンケートに作家・学者・文化人が答える、という企画があった。
一番短かく、最も的確だったのは野坂昭如さんの回答だった。

「殺しなさい。ただし、君も殺される。」