本来的には、モーゼ十戒の筆頭にあるのが、

「わたしのほかに神があってはならない」

であります。一向門徒も法華衆もそれに近い考えの人はいて、中には「鳥居をくぐるのも許されない」、と考える人も皆無ではない。
その一方で、「表敬訪問」なる言葉…ちうか「概念」をひょいとでっちあ……いや、考え付いて、そのへんをさらっと解決してしまうというね。

今回オバマは絵馬を奉納し、神主と

「これを持ち帰っても、私の願いはかないますか?」
「それは神様だけが知っています」

というやり取りをしたが、その神様が一致しているとは限らない…あるいは一致しているとまずいかもしれない。

でも、いまは他宗教に対して、いかにモーセの十戒があろうと、内心でそう思っていようと、「敬意を表さない」のはポリティカル・コレクトではないことになっています。いつのまにかね。
それは世俗国家の、ひそかな宗教への勝利だったりもしてる、と思います。でもまあ、カソリック自体も教義や体制的に……完全に他宗教への敬意をベースとしているか。