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なぜ韓国は「ゴールポストを動かす」のか?

日韓問題(初心者向け)2016-10-12

http://ch.nicovideo.jp/ooguchib/blomaga/ar1119838

注意 / 長文です。

さて、本日は以前から問題になっている「韓国はゴールポストを動かす」=約束を守らず後付けで次々と条件を追加していく理由について検証していきます。

韓国に関する日本人の記事などを読んでいると、よく感想として「韓国人は記憶の改変をしている」との感想を見かけるが、実は「記憶の改変」と思われている内容の中には、全く別のロジックによって発生している事例がいくつかある。

それは、記憶の改変とは要するに元々Aという評価だったものがある時期を境に突然Bという評価に変わることなどで、このAからBへの変化は一般的に不可逆的となる事を前提としているが、韓国人の反応を観察していると、A→B→Aなどの変化が比較的短期間に観察できるものがある。

これは要するに、根拠を必要とせず「そのときの感情」が優先される韓国独特の反応で、対象となる事象の前後関係や因果関係や時系列が全く重視されておらず、せつな的な「今」のみにスポットを当てて物事を判断しているためで、彼らはこうしたロジックから約束をしてもゴールポストを動かしてしまう。

※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。

※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。

まず前提条件として、一貫性が「必要ではない」ではなく「重要ではない」という事がポイントである事を頭の片隅に留めておいてください。

そのうえでこちらの記事から

[社説]中国の脅迫でTHAADをあきらめれば、韓米同盟も終わる

東亜日報 August. 05, 2016

http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/705899/1

(一部抜粋)

韓米同盟は、両国が安保の面で運命を共にするという堅い約束だ。北朝鮮が再び韓国に攻め入るなら、韓国のために喜んで血を流す国は米国だけだ。THAAD配備の決定を翻すことは、韓米同盟を終わらせ、再び中国の属国になることを選択することも同然だ。人民日報を見れば分かる。中国が韓国のために一滴の血でも流すだろうか。

【寄稿】中国はTHAADを口実に韓国を脅すな

朝鮮日報 2016/02/07

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/02/05/2016020501663.html (リンク切れ)

https://web.archive.org/web/20160208105657/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/02/05/2016020501663.html (インターネットアーカイブ)

(一部抜粋)

中国が韓国を見下すのは以前からのことだ。対中関係で低姿勢を貫いてきた韓国の自業自得だ。韓国を一撃で焦土化する北朝鮮の核ミサイルに独自に対抗する手段が全くないことは実に致命的な問題と言える。こうした現実の中、韓国はTHAADのみならず、核開発さえも急いで検討するのが当然だ。それでも「勝手に振る舞うな」と韓国を脅す中国公式メディアは、韓半島を過去の属国として見下す「帝国中国」の傲慢さが目立つ。

関連記事

【寄稿】時代錯誤の中華秩序に執着する中国 朝鮮日報 2016/08/14 (1/2ページ) (2/ページ

以前「韓国は歴史から何も学ぶことができない」で書いたように、韓国は官民挙げて「過去朝鮮が清の属国であった歴史」を否定し、そう記載されている外国の教科書などに抗議活動を行っていると書いたのですが、上記の記事では事実上過去中国の属国であった事を認めています。

これは過去の韓国の反応と正反対であるので大きな変化のようにも見えます。

「朝鮮は清の藩属国」 韓国をおとしめる外国の教科書 朝鮮日報 2014/11/06

(※1)

「朝鮮は清の属国?」…政府が日本に修正要求 NAVER/ヘラルド経済(韓国語) 2011-10-25

しかし実はこうした事は以前も発生しており、有名な事例では2005年に当時の盧武鉉大統領がアメリカのブッシュ大統領と首脳会談を行ったとき、「中国は歴史的に韓国を数百回も侵略した国だ」と主張し実質的に属国だったことを訴えた事例などがあります。

(※2)

盧大統領「中国が韓国を数百回侵略した痛恨の過去の歴史を忘れていない」 朝鮮日報(韓国語) 2005.06.13

またその前年、これもかなり有名な事例なのですが、朝鮮日報に「最古の太極旗の絵が発見」という記事が掲載されたときには、日本語版には「大清国属高麗国旗」と描かれている部分があったのですが、韓国語版ではその部分が消されていました。

最古の太極旗の絵が発見

朝鮮日報 2004/01/26

http://www.chosunonline.com/article/20040126000072 (リンク切れ)

https://web.archive.org/web/20070505013306/http://www.chosunonline.com/article/20040126000072 (インターネットアーカイブ)

同じ内容の韓国語版

http://www.chosun.com/w21data/html/news/200401/200401260260.html (リンク切れ)

https://web.archive.org/web/20050204171329/http://www.chosun.com/w21data/html/news/200401/200401260260.html (インターネットアーカイブ)

つまり、韓国では清の属国であった事を認める内容(A)と清の属国であったことを認めない内容(B)が、様々な場所や時期でAB混在し一貫していないことがわかります。

(日本語版の方は消し忘れではないかと言われていますが、真相は解りません)

これはどういう事なのかといえば、彼らは歴史としてこの問題を語る場合には、「日本は独立国の朝鮮を侵略した」とする前提で日本を加害者にしたいという動機や、対外的に独立国としてしっかりとした歴史があったとアピールしたいため、元々清の属国であったとの歴史を受けいれられないからです。

またそれと同時に政治的な問題で語る場合には、中国から圧力を受けている現在のような状況であったり、盧武鉉大統領の事例のように同盟国としてのスタンスをアメリカから疑われた事例の場合には、中国を加害者として「自分達は被害者なのだ」とアピールするために属国であった事を認めるのです。

そしてこの2つの事例は彼らのなかで一切繋がっておらず、またそれまでどう発言していたのかや自分達がどんな考えを持っていたのかも重視されず、今「AとBどちらの認識なのか」はそのときの彼らの都合で決定されます。

ですから、現在中国との関係が悪化し政治的に「清の属国であった事」を認めていたとしても、今後歴史認識としての「外国の教科書への修正要求」が消えるわけではないのです。

「ゴールポストを動かす」のも基本は同じです。

それまでにどんな約束をしていようと、「今」に都合が悪ければ過去の判断は考慮されずに現在の都合のみが考慮されるため、傍から見ているとゴールポストを動かしているようにしか見えないわけですが、実際にはそもそも彼らには「動かしている」認識そのものが無いのです。

判断材料が「今」だけで前後は関係ないからです。

最初のほうで、彼らの中では一貫性が「必要ではない」のではなく、「重要ではない」と書いたことに関係しているのですが、少々ややこしくなりますが彼らの中では多くの場合一貫性の有無自体が一貫していません。

たとえば以下の記事は典型的です。

【取材日記】「リコール内需差別」に沈黙する現代自動車=韓国(1) (2) 中央日報 2016年10月10日

現代自動車のリコール問題に関連した記事なのですが、元々韓国の財閥系の製品にはどれも国内販売用と国外販売用で製品の質や性能に違いがあり、国内向けの製品は国外向けよりも質が落ちているのではないかとの疑惑がありました。

それに対して、現代側はこれまで「国内外の製品は全く同じものだ」としていたのですが、今回の場合には米国製のエンジンでリコール問題が発生すると「内需用は海外販売用とは違う」と、過去の発言とはまるで異なる回答をしたわけです。

これ自体が相当に酷い話なのですが、今回重要なのはこの件においては中央日報が「現代自動車の過去の発言との整合性」を問題にしている事です。

これまで紹介した事例では一貫性を完全に無視していたわけですから、韓国関連にあまり触れていない人は相当に混乱するでしょう。

しかしこうした事も韓国では「良くある事」で、この事例の場合には「今」現代自動車の劣等性として、過去の発言との整合性のない事を指摘することで、現代を加害者とすることが出来るから指摘しているのです。

要するに、一貫性そのものは彼ら自身も認識できますが、主観的な「今」の判断材料として重要ならば指摘するが、同じく主観的な「今」に必要でない、或いは都合が悪ければ無視するわけです。

そしてこの事から、彼らは意図して一貫性や整合性を無視しているというよりも、「今」のほうが一貫性や整合性よりも優先順位が高く、また根拠や客観性が重要ではない彼ら独特の価値観=常識では、「今」よりも重要度が下位に位置するから発生する事だという事が解ります。

「過去」の都合は「今」の都合に優越しない、「今」は過去の「今」と断絶しており連続性が無い、これが彼らの基本ロジックと表現することも出来ます。

今回書いたように、日本人から見ると一貫性も整合性も無くただただいい加減で非常識なだけに見える韓国の「動くゴールポスト問題」も、実は私達の常識とは全く異なる常識を有する韓国社会ではそれが何の矛盾でも非常識でもない場合があります。

彼らの中では、今(厳密には今そのときの自分の感情)が最も重要であり、過去との一貫性や整合性などは「今」の都合よりも「優先しない」ある種のルールがあるという事でもあります。

先日の慰安婦合意違反に該当する「首相の謝罪の手紙要求」などに関しても、このルールによって「慰安婦の中に合意に納得していない人がおり、韓国政府も対応に困っている」という「今の事情」が、過去の合意内容の「不可逆的解決」よりも優越しているわけです。

そしてこのことで日本側が韓国側に「合意違反だ」と矛盾点を指摘する事は、現代自動車の事例で紹介したように「相手の劣等性を指摘して被害者になろうとしている」と認識されるだけであって、そもそも私達が問題としている認識が彼らには一切伝わっていないのです。

ここで重要なのは、そもそも日韓双方の価値観=常識の違いから、同じ問題について論じていても解釈も認識も全く異なっている事であり、韓国人達から良心的日本人(例1 例2)と呼ばれている、私が日韓友好論者と呼ぶ人達が指摘するように、「どっちもどっち」だとか「日本は韓国に配慮すべき」だとか、そういった意見は見当違いなのです。

彼らは意図するしないに関わらず、あくまで「日本人の常識を前提として」こう主張しているわけですが、実際には今回書いたように韓国が「ゴールポストを動かす」のは、「今」がなによりも優先される彼ら独特の価値観に根ざした発想に基いているわけです。

ですから、日本的な常識で「もしかしたらこちらにも落ち度があったかもしれない」とか、「相手がそう言っているのだから譲歩すれば解決するだろう」とか、そういった「日本の常識に根ざした解釈」は無意味です。

また、慰安婦合意の件でもそうですが、根本的に韓国側の要求を聞いたところで状況が改善するわけでもなく、事情が変わればまた彼らはその時の「今」の事情を前提に要求をしてくるだけなのですから、「文面通り以上のことはしない」のが正解です。

余談になりますが、これはあくまで私の個人的解釈でしかないと断った上で書くと、閔妃や李舜臣に対する韓国人の認識も、記憶の改変ではなく今回書いたような「今」の事情が優先されているだけではないかと考えています。

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以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。

(※1)

「朝鮮は清の属国?」…政府が日本に修正要求

NAVER/ヘラルド経済(韓国語) 2011-10-25

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=016&aid=0000400219

■ 『朝貢』を従属関係と記述

■ 慰安婦・明成皇后など削除

■ 来年4月から使用予定

■ 民間団体も積極参加

25日の独島の日を迎え、『独島領有権主張』など日本の各種の歴史歪曲に対して国民の関心と警戒が高くなっている中、『朝鮮は清の属国』と表現するなど捏造記述された日本の中学校歴史教科書使用に対し、政府と市民団体が大々的な『民・官合同阻止運動』に乗り出した。

既に去る8月に該当の教科書に関した日本の各地域の教育委員会の採択は終わったが、来年4月に該当の教科書が各学校で使われる前までに教科書を修正するというのが政府と市民団体の計画だ。

政府の関係者はこの日、ヘラルド経済との電話で、「政府は6月、太平洋戦争をアジア解放戦争と美化、朝鮮と清の朝貢体系を従属関係と記述、 慰安婦関連記述の省略、古代史部分の中で韓半島を通じて文化を受け入れた内容を削除、壬辰の乱の関連内容のうち『侵略』の単語の不使用など、19種類の教科書にある126項目の修正を求める“修正要求書”を送った」とし、「独島領有権を主張する12種類の教科書から40項目、歴史歪曲事項では7種類の教科書から86項目に対しても修正を要求をした」と明らかにした。

(中略)

特にこれらの教科書にはこのような主張の他にも、『清は朝鮮を属国と見なした』、『清は朝鮮の要求によって属国を保護するという理由で出兵した』などと、清と朝鮮の関係を巧にみ歪曲している事が分かった。

これに対して北東アジア歴史財団の関係者は、「このような内容を記述する事で、“朝鮮は元々清の属国であり、日本が日清戦争で勝利することで初めて朝鮮が自主国となった”と誤った認識を広める事が出来る」と指摘した。

(※2)

盧大統領「中国が韓国を数百回侵略した痛恨の過去の歴史を忘れていない」

朝鮮日報(韓国語) 2005.06.13

http://www.chosun.com/politics/news/200506/200506130133.html (リンク切れ)

https://web.archive.org/web/20050615022608/http://www.chosun.com/politics/news/200506/200506130133.html (インターネットアーカイブ)

11日の韓米首脳会談で盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、ブッシュ大統領に「韓半島歴史の特殊性」を説明し、この過程で「中国は歴史的に韓国を数百回も侵略した国だ。私たちはどうして、こんな痛恨の過去の事を忘れられるのか」と言ったと東亜日報が13日報じた。

新聞はまた, 盧大統領と会談参列者を驚かしたことは、他でもないブッシュ大統領の反応だったとワシントン外交消息筋は伝えたと報じた。ブッシュ大統領は盧大統領の説明を傾聴した後「「そんな事簡単に出来るさ。」と言ったというのだ。

新聞は引き続き盧大統領が正確にどのような文脈で、この話をしたことかは確かではないが、「北東アジア均衡者論」に対するブッシュ政権の誤解を払拭させようとする努力の中でこのような発言があったと思われると報道した。

一方、盧大統領のこのような発言に対して外交部は「盧大統領は特定国家を言及しなかった」と解き明かしたと文化日報が 13日報道した。