前述のようにアップル側から提出されたデータの処理に苦労していることは確かでしょう。とくに、iTunes Storeの場合、ロングテール現象でパッケージメディアでは見向きもされなかった懐かしい曲とかが、少しだけ売れたりします。

そんな1〜2曲しか売れない曲でも作家がJASRACの会員であれば、その作家に分配を行う必要があります。それはそれでコストがかかり、大変です。ロングテールのテールが伸びれば伸びるほど、JASRACの管理コストが逼迫する可能性も否定できないわけです。

つまり、来るべき配信時代にあって、未だにパッケージ時代、マスメディア型、パレートの法則型の管理スキームでいることが問題なのです。完全に制度疲労を起こしているわけです。

「世界から浮いた日本の著作権管理スキームの問題点」で前述したように、米国のようにネット配信においても、原盤供給者が自己責任でもって権利処理を行うシステムを構築しないと、このままではいろいろなことが悪い方向に転がり、結局はこれまで通りの方法論で行こう、ということになってしまいます。

家を建てよう: これが真実! iPod vs. JASRAC 著作権料2.5億円不払い騒動 (via otsune) (via ipodstyle) (via stay-foolish)

(via tkdsngn)