領空侵犯機は強制着陸させる。

指示に従わない場合撃墜する。

これは、万国共通のルールだ。

君は知らないだろうが、

あの第二次世界大戦の最中、

スイス空軍は、領空を侵犯する航空機すべてを迎撃した。

勝ち誇る連合軍の重爆であっても、領空の侵犯は許さない。

許せば、スイスの中立は保てないからだ。

スイス空軍はBf109を使っていたので、

連合軍戦闘機から誤認射撃され、撃墜されることもあったが、

スイス空軍は屈しなかった。

また、威勢が良かったころのドイツ空軍に対しても、

スイス空軍は迎撃し、アルプスの山肌を縫う空中戦を展開した。

独立国とは、そういうものだ。

スイスの武装中立とは、国民皆兵とは、そういうものだ。