■RENKの緊急声明について

 RENK(救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク)の代表金英達さんが刺殺
された事件についてはすでに新聞等でご存じと思いますが、これに関し14日、REN
Kの発表した緊急声明が届きましたのでご紹介します。
 李英和事務局長によると金英達さんの自宅のポストには4月26日の新聞の夕刊が入っ
ており、その日の午前中は人と会っていたとのことでした。
 声明にもあるように、警察は当初怨恨による殺人を想定したようですが、そうでな
いことが分かり捜査本部を設置しました。しかし、故人の生前の活動から当然疑って
かかるべき北朝鮮当局の関与については今のところお座なりな捜査しかしていないよ
うです。
 この事件の真相がどこにあるのか、分かりませんが、警察の捜査とマスコミの報道
は極めて不自然です。救う会はRENKと特に関係のあるわけではありませんが、金
代表のご冥福をお祈りするとともに、警察当局に真相の究明、マスコミ関係者の積極
的な報道を求める次第です。(荒木)

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     緊急声明

私たちRENKは、RENK代表・金英達さんの刺殺事件につき、北朝鮮-労働党の
関与を含めた、徹底的な真相究明を日本の捜査当局に要求します。

 既報の通り、去る4月26日から28日の間に、RENK代表の金英達さん(51歳)が
兵庫県尼崎市の自宅で何者かに刃物で刺し殺されました。同事件につき、捜査当局は
当初、ある助成を重要参考人とする、怨恨による単純な殺人事件とみなしてきました。
しかし、5月12日に新たに捜査本部がせっちされるなど、同重要参考人の関与が事実
上否定された恰好です。
 私たちRENKじゃ、これまで操作の推移を慎重に見守り、私たちが強い疑いを抱
いてきた北朝鮮当局の関与について、敢えて沈黙を守ってきました。しかし、捜査本
部の新設という自体を受け、私たちRENKは、捜査当局に対し、北朝鮮当局による
金英達代表の殺害の可能性を徹底的に捜査するよう要求するものです。
 捜査当局はこれまでのところ、上記可能性について、まったく捜査に着手していな
いのが現状です。金英達さんが生前にRENK代表を務め、活発に北朝鮮民主化運動
に携わっていたことを考えると、この捜査方針は「奇妙」としか言いようがありませ
ん。RENK事務局長の李英和にも、これまで一度の事情聴取もありません。真相究
明の観点から、私たちRENKは、このような捜査状況に深い憂慮の念を禁じ得ませ
ん。
  私たちRENKは既に、間接的な方法で、北朝鮮当局の関与の可能性を疑うにた
りる情報を捜査当局に伝えています。私たちRENKは、捜査当局に対し、上記可能
性を含めた金英達代表殺害事件の真相と全容の解明を一刻も早くおこなうよう要求し
ます。