■倒産件数は671件で、前年同月比18.2%の大幅減少を記録し、16ヵ月連続で前年同月を下回った。8月(683件)を下回り今年最少を記録したほか、2006年9月(667件)以来の低水準となった
■負債総額は1100億2300万円と、前年同月から17.6%減少し、6ヵ月連続で前年同月を下回った。2014年3月(1119億6000万円)を下回り、2000年以降で最小となった
■業種別に見ると、7業種中6業種で前年同月を下回り、なかでも建設業(141件、前年同月比19.0%減)は26ヵ月連続の前年同月比減少を記録したほか、卸売業(96件、同34.2%減)と製造業(80件、同32.8%減)の2業種は30%以上の劇的な減少となった
■主因別に見ると、「不況型倒産」の構成比が79.3%と17ヵ月ぶりに80%を割り込んだ
■「円安関連倒産」は42件(前月39件)判明し、集計開始以降の最多件数を更新
■負債額別に見ると、負債5000万円未満の倒産は376件で、構成比は56.0%と25ヵ月連続で過半数を占めた一方、負債10億円以上の倒産は20件と低水準が続いた
■民事再生法による倒産が16件と同法施行(2000年4月)以降の最少件数を更新
■地域別に見ると、関東(230件、前年同月比26.3%減)、北海道(18件、同25.0%減)など9地域中6地域で前年同月を下回り、うち5地域は前年同月比2ケタの大幅減少となった
■負債トップは、(株)テイー・シー・ワークス(東京都、特別清算)の93億円。小路建設(株)(滋賀県、特別清算)の47億円が続く