北朝鮮のIPv4アドレス

そして、北朝鮮(KP/Korea, Democratic People’s Republic of)として登録されているIPv4アドレスブロックは、以下の4つのみです。それぞれ、プレフィックス長が24なので、255個のIPv4アドレスを利用可能な空間です。

  • 175.45.176.0/24
  • 175.45.177.0/24
  • 175.45.178.0/24
  • 175.45.179.0/24

国全体がインターネットから切断されるというと、非常に大規模なものを思い浮かべがちですが、北朝鮮のインターネットの規模は、そこまで大きいわけではないことがわかります。

BGPに関する情報は、観測地点によって多少違うので、Hurricane Electric以外の公開情報も見てみましょう。たとえば、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が公開しているCyclopsなどでも、AS131279の情報を調べることができます。

Cyclopsを見ても、AS131279のネットワークとしては、175.45.176.0/24、175.45.177.0/24、175.45.178.0/24、175.45.179.0/24の4つのみであることがわかります。

北朝鮮にインターネット接続を提供しているプロバイダ

Hurricane ElectricやCyclopsを見ると、AS131279がどのようにインターネットに接続しているのかもわかります。

AS131279は、AS4837(China Unicom)を経由してインターネットに繋がっています。逆に言うと、北朝鮮に対してインターネット接続性を提供している事業者はAS4837のみです。

通常はBGPで複数箇所と接続して冗長性を確保しますが、北朝鮮はBGPレベルでの冗長性を確保できていないことがわかります。中国の事業者1社のみにインターネット接続の全てを依存しているのです。

このため、AS4837との間で何らかの障害が発生すると、北朝鮮全体がインターネットから切断された状態に陥ります。