まずは今上陛下(平成天皇)から。皇太子時代にタイを訪問した際、タイの国王から相談を受けました。「山奥の部族の栄養状態が悪い。特にタンパク質が足りない。」陛下は魚類学者でもあるので、「じゃ、コレを養殖してみてはどうでしょう?」と飼育の簡単な「ティラピア」という魚を50匹、タイ国王に贈りました。この魚をタイでは養殖しまくって、タイ国民の栄養状態改善に役立てました。

それどころか、バングラデシュへの食料支援として、50万匹ほど贈ってます。結果的に陛下は2国の食料事情を救ったことになります。もちろん、一番の功績は一生懸命魚を育てたタイの国民ですが、タイ人も「この魚は日本の皇太子が持ってきてくれたんだ」と感謝してます。

今ではこの魚の漢字名は「仁魚」と言われてます。この話を聞いた華僑系市民が感動して陛下のお名前(明仁)から一文字とって命名したそうです。