もうひとつ、深夜の駅前で酔いつぶれたサラリーマンを盗撮している写真家がいる。
これがもし、スーツ姿のサラリーマンではなく女性だったら、間違いなく攻撃されていたと思う。サラリーマンだったら人権無視して笑ってもいい、「私の嫌いな男どもには人権なんてない」「盗撮写真ぐらい我慢しなさい」という雑な意識でいるから、女性や子どもの人権も、自然と守られなくなっていく。「女性や子どもの人権は尊いが、サラリーマンの人権は剥奪してもよい」などと、虫のいいことを考えてやしないか。