沖縄の翁長知事は当選した直後に
BSのプライムニュースの反町アナに辺野古移転を阻止した際の代替案を聞かれて
いきなりキレていたと思いますが、
即ギレしたのはまさにノープランだったところを突かれたからだと思います。

なんの法的根拠も無い辺野古の工事停止命令を出したわけですが、
【林農相、「無効」発表へ…移設停止の沖縄県指示】
沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題で、林農相は27日、翁長雄志県知事による移設作業停止の指示の効力を止める意向を固めた。

「翁長氏の指示には正当性がない」とする防衛省の申し立てが妥当だとの判断に傾いた。

 林氏は、県が27日提出した、停止指示の正当性を訴える意見書を精査したうえで、30日にも正式発表する。

 移設作業停止の指示は、翁長氏が23日に発表した。これに対し、防衛省が24日、行政不服審査法に基づき、指示の取り消しを求める審査請求と、審査結果が出るまで指示の執行停止を農相に申し立てていた。

 翁長氏は27日に県庁で記者会見し、防衛省による申し立てについて「不適法であって、却下されるべきだ」と語った。
(2015/3/28 読売新聞)

この記事では「~との判断に傾いた」と書く事で
なにか感情的な部分で政府側に立ったかのような印象を与える書き方となっています。

また、読売に限らず他紙でも翁長知事側になんら法的根拠が無い事には絶対に触れません。
このあたりは記者クラブお得意の談合体質がよく表れていると思います。

この件については実は朝日新聞の記事から読み取れるものがありますので引用します。

【辺野古移設作業停止指示、無効とする方向で調整 農水相】
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設問題で、県が沖縄防衛局に出した作業停止指示について、林芳正農林水産相は30日に執行停止を決め、指示を無効とする方向で調整に入った。執行停止は、防衛局が指示への対抗措置として申し立てたもの。翁長雄志知事は27日、「申し立ては不適法で却下されるべきだ」とする意見書を農水相に送った。

 防衛局は作業停止指示の取り消しを求めて農水相に行政不服審査法に基づく審査請求をし、あわせて執行停止も申し立てていた。執行停止が認められれば、県の指示はいったん効力を失うため、国が作業を停止する必要はなくなる。

 県庁で記者会見した翁長氏は、申し立て自体が「成立し得ない」と指摘。理由に、(1)県の指示は行政処分でなく行政指導で、申し立ての対象外(2)制度は国民が不服を申し立てるためのもので、国が申し立てることは予定されていない――などを挙げた。その上で「日米関係が悪化するから(県の)許可を得ずに作業を続けていいというなら、主権を持つ独立国家の行動ではない」と国を批判した。
(2015/3/27 朝日新聞)

なんら法的根拠のない停止命令を出した事について
担当省庁が法的根拠が無い方を優遇するなんてことは
民主党政権じゃない限りありえない話です。

で、翁長の抗議というのが「不適法だ!」だそうです。
自分で「不適法な命令」を出したから却下されたのに
却下された事に対して「不適法」というのですから笑い所でしょう。

で、自分の不適法を誤魔化すために
「行政処分ではなく行政指導」と言い訳をしています。

法的根拠がないのに行政処分に見せかけて工事停止命令を出しておいて
法的に争ったら100%勝ち目が無いので自身の責任を回避するために
「行政処分ではない、行政指導だ」
語るに落ちるとはこういうことを言うのでしょう。

ところがマスゴミは何の法的根拠もない事について
ブログ主が見ている限りはまともに触れたところはありません。

朝日の方は他紙より詳しく記事にしようとした結果、
翁長が自爆している事を晒す記事になった点で評価します。