養老氏によれば、「ゲバ棒を持って研究室を封鎖に来た学生たちの言い分は、「俺たちがこんなに一生懸命にやっているときに、なんだお前らは、のんびり研究なんかしやがって」というものであった」という。戦争中の非常時の論理、「この非常の時に、口紅塗って、白粉なんかつけて」という論理であったという。養老氏は戦後生まれの学生たちが、戦前戦中の論理を教えられたわけでもないのに身につけていることに吃驚し、さらに学生たちが竹槍を持ち出すに及んで人間の進歩ということを信じられなくなったという。

 ⑬ 養老孟司 「運のつき」・その1 – 日々平安録 (via ittm)

蓄積を行う教育によってのみ進歩する。

(via bgnori)