陽だまりの中で寝そべることに飽き飽きして 家の中から 降りしきる雨を眺める毎日 若いお前にとって人生は長く どんなに無駄に使ってもあり余るほどだ だが ある日 お前は 一〇年があっという間に過ぎ去ったことに気づく いつ走りだせばいいのか 誰も教えてはくれない そうお前は出発の合図を見逃したのだ ──ピンク・フロイド「タイム」より