私もきのう「報道ステーション」で、加害者の父親にインタビューしているのを見て、気分が悪くなった。最近、この種の交通事故や殺人事件のニュースが妙に増えた。池上彰さんもいうように昔は殺人や交通事故はローカルニュースで、よほど大きな被害が出るか凶悪でないと全国ニュースにはならなかったが、最近は単純な事件・事故が大きな扱いを受けるようになった。 これはテレビ局の経営が苦しくなって芸能人のギャラの高いドラマが減り、低コストで視聴率の取れるニュースやワイドショーの時間が増えたためだ。しかも地味で時間のかかる調査報道より、現場に行けば絵の撮れる事件もののほうが楽に数字が取れるので、一つのニュースに各社が殺到する。だからマスコミの心が腐っているのではなく、これは彼らが没落する前兆なのだ。