<1月13日>(水)

○先日聞いた話で感心したことの備忘録。

○デビッド・ボウイでもポール・マッカートニーでも、外国人アーチストはよく日本に来ます。これにはちゃんとした理由があって、①昔からのファンがいるから、チケットがかならず捌ける、②客層がいいので、モチベーションが高い、③キョードーなどの興行主がしっかりしているので、不愉快な思いをしなくて済む、④日本は安全だしメシも旨い、などはいかにも納得なのですが、ちょっと意外なものとして、「1度の出張で複数のコンサートを要領よく開くことができる」というメリットがあるんだそうです。

○端的に言えば、「東名阪で3回」とか、「ついでに札幌と福岡も含めて5回」とか、同じ規模のコンサートを同一国内でいくつも開けるというのが、演じる側にとってはまことに魅力的なのです。アジアでこういう国は少なくて、韓国だったらソウルだけだし、タイならばバンコク、フィリピンならマニラのみとなる。中国では北京と上海、というのも可能ですが、移動時間が長い。その点、東京と名古屋間、名古屋と大阪間の移動の簡単さを考えれば、「日本はとってもいい国」に見えるんだそうです。

○われわれは「日本は一極集中」だと思ってますけれども、南北に細長い国土にドーム球場が5つもある、なんて国はそうそうあるもんじゃありません。なおかつ、移動時間も短いし。こういう点は、他人に言われないとなかなか気がつかないことですよね。