>政治学者・姜尚中さんに聞く史上最大の撤退作戦「ダンケルクの奇跡」

①「イギリスという国は戦時下においても国会を開き、選挙もしているのです。」
→ 嘘ではないが1935年選挙の次は45年7月なので欧州での戦争終結後。 

②「いろいろな意見に耳を傾け、徹底して議論する」→ 1940年5月からのチャーチル挙国一致内閣の大臣はわずか5人に限定。敵国に共感的な組織のメンバーを内務大臣が裁判抜き・無期限に投獄できるとする防衛規則を発足早々に制定し、共産主義者や敵性外国人を弾圧している。

③なおどこかの大日本帝国は1年の特例任期延長をしたものの本気で戦時中の1942年に衆院総選挙を実施し、翼賛体制の構築・強化に取り組みながら非推薦候補85名の当選を許すというテイタラク。

④さらに選挙運動に不正があったとして無効訴訟が起こされ、うち1件(鹿児島2区)では大審院から無効判決が出されてしまったので1945年3月にやり直し選挙を実施。よかれあしかれ戦時体制とか統制とかに関する年期の違いを感じさせる微笑ましいエピソードですね。

⑤つうかですね、「私は最近、イギリスの国家政治について調べているのですが」でコレというのは本当にヤバいし、「リベラルな民主主義」と民主集中制の区別も付いてなさそうなので「本業は政治思想史だから」でも済まないレベルです。本当にありがとうございました。(終)