このニュースを読んだ時に思い出したのは、東日本大震災の時に救助に来て、休憩中に食事をしていた自衛隊員に向かってのうのうと暖かい飯を食っていると非難したバカがいましたが、それと同じ精神構造だと思ったのは私だけでしょうか?

 あの時、自衛隊員が手に怪我をするのが多発しました。なぜなら彼らは素手でがれきを触っていたからです。

 何度も指揮官がゴム手袋を着用するようにと言っても、彼らは素手でがれきを処理していました。そのため、素手の手が傷つき、生傷が絶えませんでした。
 
 なぜ彼らは命令に反してまでも素手にこだわったかというと、ご遺体を触るかもしれないからだったそうです。

 ゴム手袋をしていてはすでに肉片と化していたご遺体を見分けることはできないと、素手で触って捜索していたからです。

 まだ寒風吹きすさぶ中、そうやって一日中せめてご遺体の一部でも見つけてご家族のもとに返してあげたいと気持ちからそうしていたのです。

 胸が締め付けられるような思いをして一日の捜索を終わり、やっとありついた食事の時に視察に来た国会議員が言った一言で彼らは温かい食事さえできなくなってしまいました。

 そして一般の人から見えないトラックの荷台で隠れるようにして冷たい缶詰の食事をしていたそうです。

 彼らだって人間です、冷たい作業から戻ってきたらせめて温かい食事をさせてあげればいいのに、そしてお風呂も被災者の方々を優先して汚れた体のまま眠ったそうです。

 それでも誰も文句も言わず、自分たちは訓練を受けていますから大丈夫ですと若い隊員が口々に言っていたと複数の自衛隊の幹部の方や記者の方から聞いたことがあります。

 私が一日中捜索活動した自衛隊員が温かい食事をしているのをみて、お疲れさまでしたと言葉はかけることがあっても非難することは絶対にありません。なぜなら、それ以上に過酷な救助作業をしていることがわかるからです。